人付き合い嗜癖、それでも孤独: 問題のあるSNS利用の比較、コーパス駆動型分析

  • Kolas, J., & Von Muhlenen, A. (2024). Addicted to socialising and still lonely: A comparative, corpus-driven analysis of problematic social networking site use. Journal of Behavioral Addictions, 13(1), 163?176. https://doi.org/10.1556/2006.2023.00061

背景と狙い
問題あるソーシャルネットワーキングサイト利用(PSNSU)は、正式には依存症として認められていないが、学術研究やオンライン上ではそのように論じられることが増えている。本研究の目的は、(1)PSNSUが臨床的に定義された依存症と同じように、依存症に罹患しているコミュニティによって提示されているかどうかを明らかにすること、および(2)PSNSUの測定値が、関連する言説に見られる主題的内容とどの程度適合しているかを明らかにすることである。

方法
PSNSUに関するコーパスと、アルコール依存症、タバコ嗜癖、ゲーム行動症など、確立された嗜癖に関する3つの対照コーパスである。キーワードを特定し、共起語と一致語を探索し、共有テーマを比較した。

結果
その結果、PSNSUと3つの対照依存症との間に幅広いテーマの類似性が示され、また、話者間の確認バイアスの可能性を示唆する相互言及が顕著であった。

結論
嗜癖の構成要素モデルに基づく尺度が、この新たな障害の最も適切な尺度であることが示唆された。