- Amara, A., Omri, N., Limam, M., Bannour, R., Mellouli, M., Ghardallou, M., Zedini, C., Sahli, J., & Mtiraoui, A. (2024). Video games and Facebook addiction among Tunisian adolescents: Prevalence and associated factors. International Journal of Adolescent Medicine and Health, 0(0). https://doi.org/10.1515/ijamh-2023-0171
目的 ソーシャルメディアとオンラインゲーム技術は過去20年間で急速に発展し、そのペア問題は世界的に関心が高まっている。本研究の目的は、チュニジアの青少年におけるビデオゲームおよびFacebook嗜癖の有病率とその予測因子を評価することである。
方法 チュニジアのスースで、2019-2020年度の第1学期に、無作為抽出した代表サンプル1,353名を対象に、自記式質問紙を用いて学校内の青年を対象とした横断研究を実施した。有効なアラビア語版のBergen Facebook Addiction Scale(BFAS)、Video Game Addiction Scale(GAS-7)、Beck Depression Inventory Short Form(13項目)、Screen for Child Anxiety Related Disorders(SCARED-C)を用いて、facebook嗜癖障害(FAD)、インターネットゲーム障害(IGD)、うつ病、不安症をそれぞれ評価した。
結果 児童生徒の4人に1人以上(26.1%;信頼区間95%:23.8-28.4%)が問題のあるビデオゲームユーザーであり、参加者のほぼ3分の1(32.5%;信頼区間95%:30-35%)がFADを報告した。IGDはFADと有意に関連していた(p<0.001)。同様に、抑うつ症状を示す児童生徒と不安症状を示す児童生徒は、問題のあるビデオゲームやFacebookの利用者である可能性が有意に高かった(それぞれp<0.001)。Facebook 嗜癖(AOR=1.83、95 % CI: 1.18-2.81)、不安障害(AOR=2.43、95 % CI: 1.52-3.88)、男性(AOR=2.51、95 % CI: 1.95-3.23)、1日4時間以上ネットサーフィンをする(AOR=2.55、95 % CI: 1.65-3.96)は、多変量解析においてIGDの決定因子であった。同様に、ビデオゲームに嗜癖があること(AOR=1.82、95%CI:1.21-2.73)、不安障害を経験していること(AOR=1.85、95%CI:1.20-2.86)、学業不振を経験していること(AOR=1.73、95%CI:1.16-2.56)、ソーシャルメディアに1日4時間以上費やしていること(AOR=3.75、95%CI:2.38-5.90)は、FADの予測因子であった。
結論 ビデオゲームやFacebookの問題ある使用の有病率は憂慮すべきほど高い。危険因子を特定することは、高リスクの青年をスクリーニングするのに役立つ。青少年だけでなく、すべての危険因子に対応する予防対策が必要である。