インド人青少年におけるオンラインゲームの動機、家族関係、性格

  • Ajith, S., Narayanan, G., Sharma, M. K., Anand, N., & Vishwakarma, A. (2024). Online gaming motives, family relationships, and personality among Indian youth. Industrial Psychiatry Journal. https://doi.org/10.4103/ipj.ipj_123_23

背景
青少年のゲームへの参加は、その機能面や 人間関係に大きな影響を与えるため、精神保健の専門家にとって重要な関心事となっている。しかし、インドにおけるゲーム動機とそれに関連する家族関係や性格特性は十分に理解されていない。

目的
本研究では、インターネットゲーム障害を含む問題のあるオンラインゲームについて、ゲーム動機と性格との関連、特にインド人青少年の家族関係に与える影響について検討した。

材料と方法
過去1年間にインターネットゲームに関与した18~25歳の179名(男性86名、女性93名)を対象とした。対象者はオンライン調査を用いて募集した。使用したツールは簡潔なもので、ゲーム利用質問票、インターネットゲーム障害尺度-短形式Internet Gaming Disorder Scale-Short-Form,、オンラインゲームに対する動機づけ質問票UCLA孤独尺度、シーハン障害尺度、簡易家族関係質問票、MINI国際性格項目プールMINI International Personality Item Poolなどであった。

結果
参加者の平均年齢は21.99±2.202歳であった。ステップワイズ多変量回帰分析の結果、逃避・競争動機、家族関係の結束の低さ、良心性の低さ、知性・想像力の低さがゲーム問題行動に寄与していることが示された。

結論
本研究は、ゲーム動機と問題的オンラインゲームに関連する内的要因および外的要因との関係を立証した。この研究結果をより多くの青少年集団に一般化することは、ゲーム障害の発症リスクを低減するための予防策を開発する上で役立つであろう。