社交に嗜癖、それでも孤独: 問題のあるSNS利用の比較、コーパスドリブン分析

  • Kolas, J., & von Mühlenen, A. (2024). Addicted to socialising and still lonely: A comparative, corpus-driven analysis of problematic social networking site use. Journal of Behavioral Addictions. https://doi.org/10.1556/2006.2023.00061

背景と目的
問題あるソーシャル・ネットワーキング・サイトの利用(PSNSU)は、正式には嗜癖として認められていないが、学術研究やオンライン上ではそのように論じられることが増えている。定量的で探索的なアプローチで、本研究の目的は、(1)PSNSUが臨床的に定義された嗜癖のように、影響を受けているコミュニティによって表現されているかどうかを明らかにすること、(2)PSNSUの測定値が、関連する言説の中で見られるテーマ別の内容とどの程度適合しているかを取り上げることである。

方法
PSNSUに関するコーパスと、アルコール依存症、タバコ依存症、ゲーム依存症を含む確立された嗜癖に関する3つの対照コーパスである。キーワードを特定し、共起語と一致語を探索し、共有テーマを比較した。

結果
その結果、PSNSUと3つの対照嗜癖の間に幅広いテーマ的類似性があること、また、話者間の確証バイアスの可能性を示す相互言及が顕著であることが示された。

結論
嗜癖の構成要素モデルに基づく尺度が、この新たな障害の最も適切な尺度であることが示唆された。