抑うつ傾向は、性格(神経質性/良心性)とTikTok使用障害傾向との関連を媒介する。

  • Montag, C., & Markett, S. (2024). Depressive inclinations mediate the association between personality (neuroticism/conscientiousness) and TikTok Use Disorder tendencies. BMC Psychology, 12(1), 81. https://doi.org/10.1186/s40359-024-01541-y

背景
我々は、TikTokの使い過ぎを評価するための新しい尺度、TikTok Use Disorder-Questionnaire(TTUD-Q)を紹介する。世界保健機関(WHO)のゲーミング障害診断の枠組みがソーシャルメディアの使い過ぎの文脈に適しているかどうかの進行中の調査の一環として、我々はWHOの枠組みを適応させ、「ゲーミング」という用語を「TikTokの使用」に置き換えてこの質問票を開発した。

方法
この疑問を解決するために、我々は新しくデザインされたTTUD-Qの心理測定特性を調査し、BFI-10(パーソナリティのビッグファイブを評価)およびPHQ-8(抑うつ傾向を評価)との関連を評価した。

結果
378名の最終サンプルを対象とした本研究では、神経症のレベルが高いほどTikTok使用障害(TTUD)の傾向が強いことが観察された。さらに、この関連は抑うつ傾向によって媒介されることが確認された。良心的傾向の低さとTTUD傾向の高さとの関係を調べたところ、同様の傾向がみられ、抑うつ傾向が再び媒介となった。

考察
我々の研究は、もともとゲーミング障害のためにデザインされたWHOの枠組みを用いて、TTUDの個人差を深く掘り下げるべき今後の研究の土台となるものである。