ゲーム障害症状のある人が経験する否定的な結果: 利用可能な縦断的研究の系統的レビュー

  • Düll, L., Müller, A., & Steins-Loeber, S. (2024). Negative Consequences Experienced by Individuals with Gaming Disorder Symptoms: A Systematic Review of Available Longitudinal Studies. Current Addiction Reports. https://doi.org/10.1007/s40429-024-00554-2

ゲーミング障害(GD)は、世界的に健康政策への関心が高まっている。ここで紹介する研究の目的は、影響の時間的順序を考慮した縦断的研究に焦点を当て、GDの症状がもたらす負の影響を系統的に検討することである。

最近の知見
48の縦断的研究が組み入れ基準を満たした。分析の結果、これまでのところ、精神的健康、行動上の問題、社会的・対人的要因、心理的要因、身体的健康に関連するGDの症状の負の影響が調査されていることが示された。

まとめ
最も一貫した所見は、GD症状とうつ病との関連である。また、GDの症状は将来のGDの症状の重要な予測因子である。その他の領域については、研究数が少なく、所見もまちまちであり、いくつかの研究では否定的な結果との関連は報告されていない。今後の研究では、ゲームによる負の結果やその緩和因子をさらに調査する必要がある。予防と介入戦略に関しては、行動変容を促す動機づけ介入において、否定的な結果に対処することができる。