終わりは見えない;インターネットゲーム障害がデジタル眼精疲労症状と学業成就に与える影響の評価

  • Floros, G. D., Glynatsis, M. N., & Mylona, I. (2024). No End in Sight; Assessing the Impact of Internet Gaming Disorder on Digital Eye Strain Symptoms and Academic Success. European Journal of Investigation in Health, Psychology and Education, 14(3), 531–539. https://doi.org/10.3390/ejihpe14030035

背景 インターネットゲーム障害(IGD)は、思春期の生徒のデジタル眼精疲労(DES)の症状や学業成績の低下と関連している。本研究の目的は、生徒が短期間に特定の学業目標を達成することが、IGDやDESの症状によって直接予測できるかどうかを評価することである。方法 本研究は、法執行機関および陸軍士官学校の入学筆記試験受験の前提条件として視力検査を受けた140名の高校卒業生を対象とした横断的調査である。学生はデジタル眼精疲労質問票(DESQ)と10項目のインターネットゲーム障害テスト(IGDT-10)に回答し、合格の可能性について自己評価を述べた。入学試験後に連絡を取り、合格・不合格を記録した。結果 IGDの症状を有する学生は、DESの症状を呈しやすかった。また、その後の筆記試験での合格の可能性についても悲観的であり、合格した学生はいなかったが、その他の学生は期待通りの合格率を記録した。IGDと、上半身を特定の位置で長時間固定することに関連する不定愁訴の組み合わせが、将来の入学試験合格のための最良の予測変数であった。結論 IGDは学業成就の失敗と関連している。長時間のゲーム中の身体的不快感の因子をIGDの典型的な基準と組み合わせることで、ゲーム障害の構成概念の予測妥当性が拡大する可能性がある。