若年成人における幼少期のトラウマ、病的解離、行動依存症との関係。横断的研究からの知見。

  • Imperatori, C., Barchielli, B., Corazza, O., Carbone, G. A., Prevete, E., Montaldo, S., De Rossi, E., Massullo, C., Tarsitani, L., Ferracuti, S., Pasquini, M., Biondi, M., Farina, B., & Bersani, F. S. (2023). The Relationship Between Childhood Trauma, Pathological Dissociation, and Behavioral Addictions in Young Adults: Findings from a Cross-Sectional Study. Journal of Trauma & Dissociation, 1–14. https://doi.org/10.1080/15299732.2023.2181479

小児期のトラウマ(CT)と解離の相互作用は、精神障害の一因となりうる。我々は、若年成人(年齢:18~34歳)のサンプル(n = 633)において、行動嗜癖(BAs)との関連でこの現象を探索した。CT、解離、およびギャンブル障害、インターネットゲーム障害、問題あるソーシャルメディアの使用、運動依存症、強迫的な買い物に関連する症状を調査する自己報告測定が用いられた。BAに関連する尺度は、推測分析のために単一の尺度(「Total Behavioral Addiction Index」- TBAI)に要約されました。交絡因子をコントロールした上で、病的解離を媒介としたTBAIに対するCTの直接効果および間接効果を分析するモデルを実行した。CT、解離、TBAIに関する測定値は、互いに有意に関連していた(すべてp < .001)。TBAIに対するCTの総合効果は有意であり(B = 0.063; CI: 0.045; 0.081)、病的解離はこの関連を有意に媒介した(B = 0.023; CI: 0.013; 0.036).この結果は、CTと解離の相互作用が、BAに関する障害の増加に寄与している可能性を支持するものである。