世界中で増えているスマートフォン・アディクション。24カ国のメタアナリシス

  • Olson, J. A., Sandra, D. A., Colucci, É. S., Bikaii, A. A., Nahas, J., Chmoulevitch, D., Raz, A., & Veissière, S. P. L. (2020). Smartphone addiction is increasing across the world: A meta-analysis of 24 countries [Preprint]. PsyArXiv. https://doi.org/10.31234/osf.io/fsn6v

スマートフォンの所有とスクリーンタイムは世界中で増加しているが、世界規模でスマートフォン嗜癖を定量化する試みはほとんどない。我々は、問題のあるスマートフォン使用の最も一般的な尺度である「スマートフォン嗜癖尺度」を用いた、2014年から2020年の間に発表された研究のメタ分析を行った。この尺度は、スマートフォンの使用が日常生活に支障をきたしているかどうかを測定するものである。スクリーンタイムとスマートフォンの所有率が最も高いことから、10代と若年成人(15歳から35歳)を対象とした研究に焦点を当てた。85サンプル、24カ国、39,292人の参加者を通して、問題のあるスマートフォン利用が世界中で増加していることを実証した。中国、サウジアラビア、マレーシアのスコアが最も高く、スイス、ドイツ、フランスは最も低い結果となった。この結果は、研究者にグローバルな基準を提供し、ターゲットを絞った介入から利益を得ることができる国を特定するのに役立つ。